下記の資料をステープラー(ホチキス)製本しています。(商品画像がサーマル製本となっております。こちらをご希望の方はオプションのサーマル製本を選択してください)
タイトル: 「新性能電車用主電動機」
発行年月: 1968年3月
発行元: 国鉄車両設計事務所
元サイズ: A4縦
製本サイズ: A4縦
ページ数: 104頁
国鉄の標準化された直流電車用の主電動機の説明・付図です。
国鉄ではMT46にてカルダン方式の新しい主電動機を使い始めました。その後加速力が足らないということで、すぐにMT46AとなりMT46Aにてモハ90(101系)をはじめとする、新性能電車創世記を作り出しました。
しかし、MT46Aは100kWであったことから、すぐに絶縁を強化したMT54やMT55が生まれることになります。
このMT54とMT55の誕生については、当時様々な条件を当てはめて検討した結果の分離だったわけですが、最近はそのような当時の事情を調べきれていない鉄道ライターがMT54の通勤形が作れたと思い込んでいるようで、そのような誤った記述もちらほら見受けられます。
当時の資料をきっちりと調べれば、そのような結論にはならないはずですので、この書がその誤解を解く手助けを出来ればと思っています。
この説明書は、その後1M方式用のMT57までの説明があります。
国鉄の主電動機は、その後振り子車両用に小型化されたMT58、チョッパ制御用のMT60、絶縁を完全H種にした事で可能となったオールマイティ主電動機MT61、MT61の1M用途MT64へと標準化されていきますが、この説明書はそこまでは書かれていません。
また、3枚目のような諸元は、たぶんどの趣味誌や業界紙にも掲載されていなかった、かなり細かなものです。これだけでもかなりの価値があるのではと思っています。
車両の性能を語る上で避けては通れない主電動機の比較ですが、この資料はその比較を十分出来るものとなっています。興味がおありの方は手に入れて無駄にはならない資料だと確信しています。
この機会にいかがでしょうか?
■■■■ 構成
概説
MT46
MT46A
MT46B
MT54
MT55
MT54A
MT54B
MT57
諸元および特性
構造